2015年09月13日
「更年期障害」の原因は様々な要素が複雑に絡み合っている
40歳を過ぎると女性は卵巣機能が徐々に低下して、55歳頃までに女性ホルモンの分泌がほとんどなくなり閉経を迎えます。
この卵巣機能の低下によって内分泌機能に様々な変化が発生して様々な症状に悩まされる更年期障害が起こります。
主な症状としては、のぼせ・発汗・頭痛・めまい・冷え・倦怠感・イライラなどがあります。
その他にも、内分泌系・血管運動系・神神経系・運動器系・消化器系・泌尿器系・皮膚や分泌系・知覚系・新陳代謝系など、数えきれないほどの症状があります。
誰にでも更年期は訪れて心身共に様々な体の不調を生じやすくなりますが、誰もが必ず更年期障害になるわけではありません。
ちなみに日本人女性の7割が更年期に何らかの不調を生じると言われていて、場合によっては日常生活に支障が出るほどの不調を生じるケースもあります。
その一方で知らぬ間に更年期が過ぎてしまい症状がまったく現れなかった人もいるのです。
西洋医学では主な原因はホルモンバランスの乱れによるものと定義されていますが、このことから単にホルモンバランスだけではないと考えることもできます。
そこでもう少し拡大して原因を考えると、この時期は子育て・受験・親の介護・夫の経済問題など様々なことで精神的にも不安定になりやすいです。
また主婦が仕事をすることも多くて、身体的な疲労と共にストレスもたまりやすく、ホルモンバランスの乱れという側面と共に、社会・家庭環境的な要素が加わっていると考えられます。
さらに同じような環境下であっても、起こる人と起こらない人がいることから、性格的要素や遺伝的要素が重なり合っていると考えられます。
つまり、ホルモンバランス・疲労・ストレス・性格・遺伝などの要素が複雑に絡み合って起こると言えます。
それから意外と気づかない方も多いのですが、更年期障害に悩まされている方の多くは骨盤の歪みがあるのです。
このように複雑な要因が原因として考えられるので、対策をするのも難しいかも知れません。
ただ、疲労やストレスと言ったものはある程度解消することが可能で、それが対策につながります。
また、整骨院などで骨盤の歪みを改善することも対策になります。
更年期でホルモンバランスが乱れると自律神経も乱れやすくなります。
それは自律神経の中枢である視床下部はホルモン分泌をコントロールする働きがあって、ホルモンバランスの乱れが自律神経のバランスに大きな影響するからです。
自律神経が乱れると交感神経が優位に働き体は常に戦闘モードで緊張して、それにより血管が収縮して血液の流れが鈍くなりいくつかの症状が起こってしまいます。
ですから、整骨院で骨盤の歪みを調整し体のバランスを整えることで自律神経の働きを正常にする必要がありますし、血液の循環を正常にすることも必要になるのです。
更年期の辛い症状に悩まされているのなら、整骨院で治療を受けてみることも考えてみると良いでしょう。
あと、これらの症状は女性だけに生じるものではなくて、男性にも起きることがあります。
ただ、男性の場合は女性のように急激にホルモン機能が低下しないので気づかないことが多いです。
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